~経営の要~

マーケティング

企業の存続、成長に必要なもの

前にマーケティング、マネジメントプロセスを紹介しましたが、次は【企業の存続、成長に必要なもの】を考えていきます。

 

新規の事業機会や事業領域を考えるためには、

まず「その事業を通して何をしたいのか」、「なぜその事業なのか」、【Why】を突き詰め企業のビジョンにもとづいて明確にしていきます。

 

組織として機能するためには、ビジョンや理念という価値の共有により、従業員のもつ様々なアイデアや知の多様性を生かしつつも一定の方向性を持たせることが重要です。

 

マーケティング・マネジメント・プロセスの中心にビジョンがあるのはこのためです。

 

すべてのマーケティング活動は、この選択された領域(ビジョンや理念)の中で計画され実行させるべきです。

 

次に重要なのは製品のコテゴリーや既存技術のようなシーズ(企業が所有している技術・材料・サービス)ではなく、顧客のニーズや便益にもとづいて事業領域を定めることです。

 

 


 

 

 

レビット(T.Levit)「ドリルを買いたい人が欲しいのは穴である」


f:id:asagittarius:20180415093002j:image

 

の「マーケティング·マイオピア(近視眼)」では、米国の鉄道会社が自身の事業領域を交通輸送業と考えず鉄道に固執したり、映画会社がエンターティンメント産業と広くとらえなかった結果、衰退していった例をあげて、ニーズベースで考える必要性を唱えました。


製品やサービスは単に顧客のニーズを達成するための手段の1つです。これらは市場、環境、技術などによって大きく変化します。

 

製品には成長、成熟、衰退といったライフサイクルが存在することが、これを物語っています。その点、いつの時代でも人間の欲求は続きます。

 

つまり、企業が時代の変化に適応し永続的に「存続·成長」していくためには、【ニーズにもとづいた発想】が必要ということになります。

 

 

ですが、「ニーズ」だけでなく「シーズ」という考え方もあるので次回の記事でご紹介します。