企業には5つの競争相手がいる
今回は業界の魅力度を明らかにするために行うフレームワーク【5フォース(five Forces)分析】をご紹介します。
※業界の魅力度
ある業界に参入した場合に期待できる利益率のこと
標的市場のほとんどの場合、競合他社がいます。
しかし、市場での競争相手は競合他社だけではありません。
マーケティングの世界では会社の利益を争う競争相手が5つあるとされています。
それがこちらです↓
①競合他社
②新規参入者
③代替品
④仕入先(売り手)
⑤顧客(買い手)
①競合他社
第1の競争相手は、言うまでもなく現在、
同じ業界のライバル他社です。
例えば、スタートバックスの場合だと、
ドトールやサンマルクカフェといったカフェが競合他社にあたります。
②新規参入業者
第2の競争相手は新規参入業者です。こちらは現在は顕在化されていないが、今後脅威となる存在です。
1996年、東京・銀座に第1号店をオープンしたスターバックスは2014年には、全国に1000店舗以上展開しています。
一方、1962年設立したドトールコーヒーは300店余りです。
こちらではドトールコーヒーに対してスターバックスコーヒーが新規参入業者に該当します。
③代替品
第3の競争相手は代替品を提供する業者の存在です。
こちらはセブンイレブンのセブンカフェやLAWSONのマチカフェといったものがその対象となります。
④仕入先(売り手)
第4の競争相手は仕入先などの売り手。つまり売り手の交渉力です。
仕入れ価格の値上げによって企業の利益を奪うことがあります。
⑤顧客(買い手)
第5の競争相手は顧客などの買い手。つまり買い手の交渉力です。
ビジネス市場では、買い手が交渉によって価格を下げ、企業が得るはずの利益を奪うことがあります。
消費者市場ではあまりないことですが、それでも100円のコンビニカフェに慣れた消費者は、カフェ業界にとって大きな無言の圧力になっていることでしょう。
このように競合他社、新規参入業者だけでなく、代替品や、顧客、供給業者までが会社を脅かす脅威となります。