~経営の要~

マーケティング

サプライ・チェーン

今回は、サプライ・チェーンに関してです。(※前の記事と少し重複する部分があります)

 

サプライ・チェーン

従来の流通チャネルは、簡単に言えば工場から始まり、欲しい人にむかって、欲しいときに欲しいものを届けるというものでした。そのために、流通に関する戦略を立て、小売りや卸売の業者を選んで、流通チャネルを作り上げます。

 

しかし現在では、流通戦略はかより広い考え方をするようになっています。「サプライ・チェーン」がそれにあたります。

 

流通チャネルが、メーカーから消費者までつなぐことを考えたのに対し、サプライ・チェーンは、原材料から始まり、部品、製品ときて流通チャネルにつながり、消費者まで届く長いチェーン(連鎖)を考えます。

 

 流通チャネルよりずっと早い段階から始まる、もっと長いチャネルということです。材料の段階からマーケティングが始まっているといっても過言ではないでしょう。

 

消費者が出発点にもなりゴールにもなる

流通をサプライ・チェーンと捉える経営管理手法「サプライ・チェーン・マネジメント」(SCM)では、メーカーは供給業者のみならず、供給業者のことまで視野に入れることになります。

 そして、受発注や在庫、物流などの情報を全体で共有し、原材料や部品、製品の流通全体を最適化することを目指します。

 

そのためには、最新のITを活用した情報システムも欠かせません。そこから、その情報システム自体も「SCMシステム」と呼ぶことがあります。

 

サプライ・チェーン・マネジメント(SCM)が、垂直型マーケティング・システム(VMS)と違うもう1つの特徴は、消費者をチェーンの出発点でありゴールと考えているところです。

 

 次の図を見てください。

 

f:id:asagittarius:20180605224849j:plain

 

 

VMSと異なり、SCMでは消費者がパソコンなどの使用を自由に指定し、メーカーがそれを組み立てて提供するBTO(jBuilt To  Order)という販売方式がありますが、これがSCMの代表的な例です。