人的販売
最も古くて最も新しい「人的販売」
「人的販売」とは、営業担当者、販売員など「人」による、直接的な販売活動=コミュニケーションを指します。
この人的販売はコミュニケーション戦略の最後になります。
たとえば、コミュニケーション・ミックスを「AIDMAの法則」で考えてみていきます。
注意・関心・欲求・記憶といった段階で力を発揮するコミュニケーションは、広告やPRです。しかし、行動の段階になると販売促進、それに人的販売が絶大な力を発揮するはずです。買おうかどうか迷っている消費者の「背中を押す」役割は、人的販売の得意とするところです。
また、「プッシュ戦略」「プル戦略」で考えてみることもできます。
プル戦略で主に使われるのは、広告・PR・販売促進ですが、プッシュ戦略のほうは販売促進、そして人的販売なしには成り立たないといってもよいでしょう。
前の記事で「ダイレクト・マーケティング」についてみましたが、人的販売はダイレクト・マーケティングの最古の形ともいえます。3つの特徴(カスタマイズ・即時性・双方向性)を見直してみてください。
しっかりと、3つとも条件を満たしています。
ダイレクト・マーケティングといえば、マス・マーケティングから出発したマーケティングがたどり着いた最新の考え方です。そのため、人的販売は最古にして最新のコミュニケーションといえるかもしれません。