~経営の要~

マーケティング

ニーズとシーズ

前回の記事でニーズとシーズについて紹介できなかったので、今回ニーズとシーズという考え方について紹介します。

 

シーズ志向とニーズ志向

 

シーズ

 

シーズ(Seeds)とは、企業が持っている新しい技術・材料・サービスなどのことです。
まだ世の中に出ていないビジネスの種です。

 

人々に新しい価値を提供し、ビジネス構造すら変える可能性を持っています。

 

シーズは、世の中の問題解決する新しいものであれば、必要性はないけれど、ライフスタイルを変革したり、新しい驚きや感動を与えて人々に必要とされるようになるものもあるでしょう。

となれば消費者はそのプロダクトに対し、「ウォンツ」を持つようになります。

ウォンツ(Wants)とは、潜在的な消費者の欲求です。

 

世の中の問題解決してくれるものであれば、それはいつしかニーズを満たす商品やサービスになる可能性もあります。

 

ニーズ

 

ニーズ(Needs)とは、消費者が求めているもの、つまり需要です。無いと困るものです。

この場合、消費者が欲しいものは、具体的に顕在化しています。

 

簡単な例を上げると携帯電話・洋服・食品など。世の中に当たり前にあるものですね。

 

都内だと車は必ずしも必要とはいえないかもしれませんが、田舎では車がないと、満足に移動もできず、遠くへ行く手段が徒歩だけ、なんてことになるでしょう。

 

シーズ志向とニーズ志向の違い

 

シーズ志向とは、新しい価値を創出し市場を自ら作っていくスタイルのことを指します。

 

ニーズ志向とは、すでに顕在化しているニーズを満たす商品を作り、市場へその商品・サービスの優位性をアピールして、売っていくスタイルのことを指します。

 

「起業家」と呼ばれる人の中でも、上記のどちらかに分かれますし、どちらもやっている人もいます。


ニーズ志向の例 

 

携帯電話というニーズのある商品に対して、競合よりも安く、高機能で売っていくスタイルをとる。というのがニーズ志向にあたります。

 

まとめ


シーズ志向の企業には、世の中の流れを読む力、先回りする思考力、新しい時代を作るマーケティング力、新規開発にリソース(人・モノ・金)を回せる資金、などが必要になります。

大きな資金がかかるので、回収するまでにも時間がかかります。


ただ、市場を独占したり、先駆者として優位なポジションを維持できたりするので、新規事業開発として取り組む企業も多いでしょう。

 

 

ニーズ志向の企業には、今よりももっと良いものを提供できるアイディアや改善力が必要です。


基本的に、基礎研究や新規開発投資の資金が必要ではないため、売上と利益を作りやすいビジネスと言えます。

 

大企業では、どちらにも取り組み、どちらも行っていくことが大切になります。

 

今の時代は、インターネットの発達とグローバル化で世界中から資金を集められるようになったので、シーズ志向で立ち上げられた企業が一気に大企業となることも増えると思われます。