新製品開発プロセス
どんな製品も最初は、「新製品」としてスタートします。会社が新製品を市場に送り出す方法は、たったの2つしかありません。よそで作ったものを買ってくるか、自社で開発するかの2択です。
次の図は、マーケティング視点から見た、新製品開発のプロセスです。
細かい説明は省きますが、図をみるとマーケティングがかなり早い段階からスタートしていることがわかります。
マーケティングの目的は、その「製品・サービス」が売れるようにすることであり、そのためには、具体的な製品開発よりはるか以前にマーケティングはスタートしていなければなりません。
~ときには捨てるという決断~
新製品開発というと、まず製品を開発して、それから他のプロセスが動き出すイメージが強いと思いますが、マーケティングから見るとそれは間違い。具体的な製品開発は、むしろ終盤に近いプロセスです。
どの段階でも、ダメとなったら前の段階に戻るか、その新製品開発そのものを破棄することになります。たとえばマーケティング戦略の段階で、ニーズがないと判断したら、コンセプトを練り直すか、アイデアから捨てるという決断も必要です。
「売れる」新製品は、そのようにして捨てられた山のような企画の中から生まれるものです。